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Side-S:13章 Burst into flames 1


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 夜半を過ぎて、聖域はにわかに騒がしくなった。
 正確には聖域の中枢たる十二宮、中でもその頂点だけが動転していた。
 なにがしかの危険が及ぶ可能性が高いとの理由で異例の多人数を引き連れてパーティに参加していたアテナに、当然のごとく災禍が降りかかったという。
 初めからテロが予告されていた。それ自体は確かに大事だが、予測されていた事態でしかなかったら、これほどの騒ぎにはならなかっただろう。
 問題は、危機の種が身内にあったということだ。
 第一報に、教皇以下、場に揃っていた最上位の聖闘士達は仰天した。――それだけなら、やはりこれほどの騒ぎにはならなかった。

 問題は、聖闘士の要たる教皇その人が怒り狂ってしまったことにある。

 まさに怒髪が天をつく勢いだったと、最初に顛末を奏上したシュラとアイオリアは後に語った。
 事件後、アテナはギリシャ警察の誘導により他の招待客達とともにアテネ市内のホテルへと向かってしまい聖域へは戻っていない。当初からアテナの護衛を担当していた黄金聖闘士3人も同行してしまった。
 そうなると宥め役は必然的に教皇補佐たるサガの仕事になるわけだが、事態が事態である。焼け石に水とはまさにこのことだったと、サガは後に語ったという。
 結局、聖闘士の中でも教皇シオンと唯一対等の口がきける童虎をわざわざ中国から呼び出して対応を任せた頃には、すでに空は白み始めていた。
 そうしてさらに事態は悪化の一途をたどる。
 シオンの怒りの矛先が向けられるべき人物が、ついに騒ぎの渦中に姿を現したのだ。


 着替えもせずにドレスのままで教皇の間に姿を現した は、一見普段と何の変わりもない。それがかえってシオンの怒りを増幅させるかと誰もが思った。そして、誰もがすぐに異常に気づく。 
 毅然と立ってはいたが、時折ふらついてはカノンに支えられる。口を開けばわずかに顔をしかめ、胸を押さえる。明らかに普通の状態ではなかった。
 それでもなんとかシオンの前まで歩み寄り、うずくまるように膝をつく。頭を垂れた。
「既にお聞き及びのこととお察しいたしますが、昨夜はお騒がせいたしまして申し訳なく思っております」
 下ろしたままの長い髪が床に落ち、 の足下の影をいっそう深くする。
「騒ぎ、などと生易しいものではなかったと聞いておるが?」
 先ほどまでの激高ぶりが嘘のような静かな声だ。それでも言葉は鋭い棘で覆われている。シオンは を睥睨し、ついでカノンに目を移す。
「今になってようやくここに来たわけを聞こう」
「動ける状態ではありませんでした。意識を取り戻したのは、つい先ほどなのです」
 強い声でシオンの皮肉を跳ね返したカノンは、礼も取ってはいない。立ったまま、 の背後でシオンを睨みつけていた。
 しかし若造の威圧に怯む理由はない。シオンは淡々と罪状を連ね上げる。
「敵が提供した武器で戦ったと聞いた。そして最後には、アテナに危害が及ぶ行動までとったと聞く。敵に通じていたそうだな。――申し開きたい儀はあるか」
「ありません。申し上げるべきことは、なにもありません」
 弱々しい声で、それでも の返答は明快だった。はっきりとして、とりつく島もない。
 このやりとりにシオンは既視感を覚えた。 と初めて顔を合わせたときも、こんなふうだった。場所もこの教皇宮で、やはりカノンは の側についていた。あのときはまだ聖域は をとりあえずの侵入者――敵と見なしていたというのに。
 膝と手を床につき、微動だにしない の顔は髪に隠れて見えない。シオンは腰を落とした。 の前で、同様に片膝をつく。
 それでもやはり顔は見えなかった。シオンは手を伸ばす。うつむく の顎をつかんだ。引き上げる。
 驚くように見開かれた青い瞳は、今はあのときほど強い光をたたえてはいなかった。どこか憔悴したように、暗く翳っている。
 ――失望した。
 シオンは心を決める。これでは駄目だ。
 顎にかけていた手を放す。力なくまた下を向きそうになる額を、弾指した。小宇宙を凝らせた指で。

「――幻朧魔皇拳」

 宮の空気が凍りつく。
 誰も動くことなどできなかった。そのわずかな間隙。シオンは機を逃さなかった。
 瞳から生気の抜け落ちた の上体が傾く。のけぞるように後ろ向きに倒れ込む背を支えようと差し出したシオンの手が、高い音と共に弾かれた。
「あなたは……っ!」
 後ろから を抱え込み、苛烈な目でシオンを睨みつけたカノンが吠える。
「自分がなにをしたのか、わかっておいでか!!」
 わかっているとも。シオンはうそぶく。
 ずっとこの場にいた者の目からしたら、本当に嘘のような落ち着きっぷりだ。
 そして対するカノンは、さっきまでのシオンに勝るとも劣らないほど激怒していた。
「なにも知ろうともせずにこの行い、それが教皇たる者のすることか!!」
 糾弾の声に、シオンはちらとも表情を動かさなかった。
「弁解があるならもちろん聞いたとも。 は、ないと言った。では、それ以上何も語りはしないだろう。だが聖域を束ねる長として、私には聞かねばならんことがある。なれば至極まっとうな行為であろう。幻朧魔皇拳とは本来、このように使う技だ」
 ぎりりとカノンは唇を噛む。シオンの言うことは理解できる。だが、決して容認はできない。
  をいっそう引き寄せた。顔を見る。かすかな苦悶が滲んでいた。薄く開いた唇からはまだ切れた痕が消えていない。わずかに動いて、言葉を紡ごうとしているのかも知れなかった。
 カノンは一度目を閉じた。少しでも自らの怒りを削ぐように。
 冷静になれ。どうすればいいか、考えろ。
 目を開く。活路は一つしかないと気づいた。ぎりぎりまで声を抑える。
「……技をお解きください、教皇」
「できぬ」
 にべもないシオンの返答。それはそうだろう。簡単に応じるようでは、ここまでの暴挙に及ぶ必要などないのだから。
「邪魔立てするでない、カノン。それとも今一度、反逆者の汚名をかぶる覚悟を以て刃向かうか」
 厳しい言葉はシオンの素志が形を成したものだ。覆すことは容易ではない。
 だからカノンは、ついに隠し持っていたカードを切る。それを使う許可などない。だが今こそ、それは提示されるべきだった。できるだけ落ち着いて言葉を選ぶ。真実であるからこそ、かつて反逆者であったカノンの言葉で信用させるのは難しいだろう。
「重ねて申し上げます、教皇。拳をお納め下さい。―― をこのような形で支配下に置くことは、アテナのご意志に背く行為であることをあなたはご存じないのだ。神の怒りに触れる前に、どうか」
 シオンの目が驚愕に見開かれる。うまくいった。形勢は逆転した。カノンは重ねて糺す。
「教皇ともあろう御方が、なぜこのような愚挙をなさるのです? アテナがなぜ、 にかくも格別の配慮をお授けになるのか考えたことはおありか。事情を深く知ってしまった私に、わざわざ監視の名目まで与えて守護させるのはなぜだか、おわかりか?」
「――守護、だと?」
 震えるシオンの声は、すなわち完敗を意味している。堂々とアテナの名を持ち出したカノンに、教皇たる彼が抗えない。
「以前、教皇は私にお尋ねになりました。アテナより私に下された命(めい)は監視と、もうひとつはなにかと」
「確かに聞いた。――おまえは答えなかった」
「彼女を、 を守れとの仰せだったのです」
「……なんだと?」
を、いかなることからも全身全霊で守りきれと、アテナは私に命じられた。アテナを守るのと全く同じように、 を守護するようにと」
「アテナと同等に、だと? 一体何故……」
「仔細など存じません。ですが、アテナの命がある以上、彼女には神の名の下に、完璧な庇護が与えられなくてはならない」
 畳みかけるように言い切り、カノンはなおも詰め寄った。
「教皇!」
 瞠目したまま、シオンはそれでも迷っている。もはやカノンの言を疑う余地はない。しかし。
「う……」
 かすかな声が、つけいる隙のない舌戦を中断させた。衆目が一気に集中する。動けずにいるシオンの前で、たやすくは動けないはずの が身じろぎをした。
 ぎょっとして、カノンは腕の中をのぞき込む。反射的に の頬に添えた手がびくりと震えて止まった。
……?」
 頬が涙で濡れていた。
 おそるおそる呼びかけるカノンに応えるように、 の瞼が開く。いまだ茫洋とした瞳から新たな涙が盛り上がって、流れた。カノンの手を濡らす。次から次へと涙は零れて、ついには手だけでは拭いきれなくなった。カノンは の頭をかき抱く。胸に押し当てた。シャツがじわりと濡れていく。
 棒を呑んだように動けないでいるシオンを、カノンはきつく睨みつけた。
「教皇…… に、いったい何をしたのです……!」
 幻朧魔皇拳にしては、おかしかった。カノンも習得しているからこそわかる。幻朧魔皇拳とはすなわち、相手を意のままに操る技。使いようによっては支配下に置いた者の理性を失わせ、死ぬまで戦わせることもできるが、恐らくシオンはそこまで施してはいないはずだった。シオンの目的は、 に知る限りのすべてを話させることでしかない。
 眉をひそめて の様子を窺っていたシオンは、やがて深くため息をついた。力なく笑う。
「安心せい、カノン。この娘、我が技が効いておらぬわ」
 さすがに度肝を抜かれた。シオンほどの手練れが、まかさし損じるとは思えない。
!? 大丈夫なのか?」
 抱きしめたまま問えば、力なく腕が上がった。カノンの胸を押す。突っ張って、逃れようとしていた。仕方なくカノンはそっと を解放してやる。暖かな感触が消えた懐は薄ら寒い。涙で濡れたシャツはすぐに冷たくなった。
 座り込んだ は、やがて床についていた両腕で自分の身体を抱きしめた。身を震わせ、ゆっくりと顔を上げた。瞳はいまだ茫洋としたままだったが、口調は強かった。
「これが……伝説の魔拳ですって……?」
 シオンを見上げる顔はまだ涙に濡れている。その顔を歪ませ、 は笑みらしきものを浮かべた。引きつった笑みを。
「全然、なんてことない――エピオンに比べたら、なんて優しい」
「エピオン?」
 全く意味がわからない。聞き返したシオンに、 はうわごとのように繰り返した。
「エピオンのゼロシステムは、もっと容赦がなかった。あれはもっと、強く強く支配する。従えと強制する」

 止めさせようと、カノンが の肩を引く。しかし はその手を振り払った。
「でも、どちらにしても同じだわ。ゼロシステムも、あなたたちも、みんな同じ。同じ理由で私を従わせようとする。リリーナを通してしか私を見ない。あの人達も、女神も同じ」
 また涙が溢れて零れた。それなのに拭いもしない。泣いていることに気づいていないのかと、シオンは思った。言葉の意味がだんだんわからなくなってきている。やはり脳に直接働きかける幻朧魔皇拳の影響が少なからず出ているのか。
「私の中にリリーナを見て、勝手に私を位置づける。挙げ句の果てには死の恐怖で私を縛る! でも――私は負けない。従わない。私は私よ。私になにかを強いるものなんて、認めない。私――」
「やめろ、 ! まだエピオンの影響が残ってるのか!?」
 振り払おうとする手を掴み、カノンは をもう一度抱え込む。抵抗されたが、腕力でカノンに敵うわけもない。
 それでも は心の底から絞り出されるような言葉を止めなかった。
「戦ってみせる。死ぬまで戦って、抗ってみせる! 誰にも邪魔なんてさせない。望む未来なんてなかったけれど、やりたくないことなら私にだってあるのよ!」
「いったい何を見たんだ、 。エピオンに、何を見せられた?」
 もがく を押さえ込み、カノンは困り果てていた。エピオンを離れた直後よりも、今の方がよほど様子がおかしい。だが幻朧魔皇拳の効果とも違う。
「あんな未来なんて認めない! あんなこと、私は望んでない! ああすることでしか未来がつかめないのなら、全部なくなってしまえばいいんだわ! 私ごと全部!」
 思いもよらない呪詛のごとき言葉。胸が締め付けられるような気がした。カノンは硬直する。
  は、確かに見たのだとカノンは確信した。エピオンが予測したなにがしかの未来を、 は見た。見せられた。――それを、全身全霊で拒絶している。
 腕の中で泣きながら叫ぶ は、カノンが今までに見たことのない だった。
「初めから、私なんていなければ良かったのよ。女神アテナが余計なことをしなければ……そうしたら私、こんな思いをしながら生きていなくても良かったのに……! 嫌いよ、アテナなんて! もういやなの! もう――」
  の言葉がいきなり途切れた。
 呆気にとられていた面々は、 の首に手をかけたカノンにぎょっとする。ほんの一瞬、頸動脈を押さえて気絶させただけなのはすぐにわかったが、問題はその後だ。
 先程まで精一杯抵抗していた腕は落ち、だらりと投げ出されている。力の抜けたその身体を、カノンは抱き締めたのだ。きつく。
 誰もがしばしの間ぽかんとその様子を見守る。実際、どう声をかけたらいいのか誰にもわからなかったのだ。
「カノン――」
  がここに来てから、一言も発することができていなかったサガがようやく口を開いた。
「どうしたのだ、カノン。…… は……どうしたというのだ?」
 ためらいがちにかけられた兄の声に、カノンはのろのろと顔を上げる。
「味方が――理解者が、周囲に全くいないというのは、辛いものだ――サガよ。お前にわかるだろうか?」
「……まあ、わからんでもないが……」
 唐突になにを言い出すのかと、思わないでもなかった。だが今のカノンにはそんな追及を受け付けない雰囲気がある。
「自分の周囲の人間の中に自分の味方だと思える奴がいないこと。今は味方のように見えていても、いつかは、もしかしたら裏切られて――自分を脅かす存在になってしまうかもしれない。そう思い続けるのがどんなに孤独で苦しいことか、お前に、お前たちには、わかるだろうか?」
 やがて昂然と顔を上げ、カノンは居並ぶ聖闘士たちをゆっくりと見回した。
「俺には、覚えがある。そんな位置に、俺はずっと置かれていた。そこからまんまと逃げ出したくせに、挙げ句の果てには、自ら身を置いてしまった。理性がだんだん蝕まれていくようなあの焦燥感を、俺は忘れられない」
 誰も言葉を発しない。今はただ聞こうという姿勢を感じ取り、カノンは腕の中の に視線を落とす。
「この世界に――聖域にきてからの は、多分ずっとそんな状態だったのだろうと思う。それでも、そんな恐れをねじ伏せて、いままでやってきたのだ。だが……昨夜はあまりにもたくさんのことがありすぎた」
 まだ濡れている の頬を、カノンは指先で丁寧に拭う。
「初めて会ったポセイドンに、恐らくは知りたくもなかった縁を指摘されて動揺していた。そんなところに、かつては仲間だった男が敵として現れ、 が聞きたくなかった名で呼んだ。――推測でしかないが、 がこれまで敵としてきた組織へ迎え入れようとしていたんだと思う」
「そんなことになっていたのか!?」
「あのアルバーという男、そんなつもりで に近づいていたというのか……」
 あの場で、当の『敵』に実際に会ったアイオリアとシュラが驚愕の声を上げた。カノンはうなずく。
「あのときは、詳しく話している暇などなかった。すまなかった」
「いや、気にするな」
 思わぬ謝罪の言葉に、アイオリアは慌てたように否定した。シュラも真顔で言い足す。
「お前はそれを止めたのだろう? 何も謝ることなどない」
 慰めるかのような物言いに、カノンは力なく頭を振った。
「止めたというか…… が自ら拒否した。俺はなにもしていない。できたことなど、なにもなかった……」
 どちらにしても、とカノンは続ける。
は、裏切られたんだ。多分。昔は信じていた奴に。そして詳しいところは知らないが、 にとってはアテナも完全に味方ではないのだろうと思う。アテナが嫌いだと言った、さっきの言葉で確信した。――そうなると は本当に、一人だ。だからせめて俺は……俺だけでも、こいつについていてやりたいと思う。たとえ が、拒絶したとしても」
 最後の一言が、なぜか異様に際立った。一同は一斉に眉を顰める。
「何をいまさら弱気になっておるのだ。お前は充分、 の側についているではないか。 の為に、私にすら刃向かうくらいなのだからな」
 シオンが口を挟んだ。ひどくもの問いたげに。しかしカノンはわずかな渋面を作っただけだった。立ち上がる。自ら気絶させた を、まるで壊れ物のように扱う姿はどこかちぐはぐで奇妙だった。
「努力はしたい。諦めてはいけない。それを、俺はこれまでに学んでいるはずだ……」
 つぶやくように言い捨て、カノンは背を向ける。振り返りもせず、教皇の間を後にした。

Burst into flames1 END


後書きです。

いきなり突き落としから始まりました13章は第1話でした。
前章のゼロシステムに続き、幻朧魔皇拳を書いてみたいと思って、実はずっと機会をうかがっていたりしました。
と言うのも、ほぼリアルタイムでGWを見ていた頃には星矢からは少々遠ざかっていた時期だったんですが、ゼロシステムが出てきたときにふと思い出したんです。
「そういえば昔、星矢でこんな感じになる技、なかったっけ?」って。
よく考えてみたら幻朧魔皇拳でした。
共通点が結構あるような気がするんですよ。
脳に直接影響を及ぼすところとか、戦闘中にじわじわ来るところとか。
それから幻朧魔皇拳は敵を倒せば元に戻ると言われていましたが、ゼロシステムもまた敵を倒せとずっと脳にプレッシャーをかけ続けるわけですよね。
つまりそれって、敵を倒せば、多分システムはそれ以上の強制はしない=元に戻る。
……とか何とか考えまして。
じゃあゼロシステムを使って発狂も死亡もせずにとりあえず耐えきった人間は、幻朧魔皇拳に耐えうるのかどうか。
……とか、さらに考えてしまいました。無駄な考察です(笑)
そしてその無駄な考察をさらに突き詰めてみました。
→恐らく幻朧魔皇拳は、アイオリアなんかもかかっていたことを考えると、その影響力は小宇宙の強弱には関係ないのではないか。
→だとしたら技を受けた後どうなるかは、本人の精神力次第?
→幻朧魔皇拳は前頭葉を麻痺させるとどこかで書いてあったけれども、それでも強い影響を受けるのは技をかけられたそのときのみ。
→ゼロシステムはその影響下にある間はずっと脳に負荷をかけられ続ける。
→ということは、影響の強さ(=負荷をかけられている時間の長さ)だけを考えると、ゼロシステム>幻朧魔皇拳?
というわけで、結論。
→ゼロシステムの負荷を耐えきったなら、幻朧魔皇拳を撥ね付ける精神力はあるような気がする。

そもそもが机上の空論なので、もちろん異論は受け付けます(笑)
お話の都合上、こう結論づけないと進みませんから、ここではこの結論でFAということにしてやってください。

しばらくこのテンションでストーリーが続きます。
暗くて済みません。

2010/02/10


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