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Side-S:14章 Burst into flames 14


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「想像以上でも以下でもないな」
 もう何発目になるかわからないギャラクシアン・エクスプロージョンを放って、カノンは独りごちる。
 成る程、本拠地だった。
 警備も厚ければ、配置されている兵力も並大抵ではない。その上各種装備はフル、兵員の練度も高い。
 だがカノンにとっては、そう難しい戦闘でもなかった。モビルスーツなど、火力も破壊力も確かに凄まじいが、当たらなければいかなる痛痒も与えられはしないのだ。
 ほとんどのモビルスーツは、当たり前だが同じモビルスーツで乗り込んできた の01と、 がリモートで操作しているトーラスの攻撃に向かう。生身で侵入を果たしているカノンはそもそも目立たない。そのことを生かして、カノンは出撃準備中のモビルスーツ格納庫を重点的に破壊して回っている。
 聖闘士や海闘士達が最も対応に苦慮している敵撃破後の余波――すなわち爆発や火災などによる二次被害――についても、カノンほどの実力者になればたいした問題ではない。爆散する前に異次元送りにしてしまえばそれで済む。しかもカノンの破壊活動が更に目立ちにくくなって一石二鳥だ。戦果としては上々と言えた。
 だがそれでも、少なくはないモビルスーツが の方へと向かっている。ことごとくを何とか撃破しているようだが、カノンの目には苦戦しているように見えた。
 量産機相手になぜ、と思わないでもない。しかし出撃前の の言葉を思えば、当然とも言えた。
  は待っているのだ。――あの、エピオンが出てくるのを。それまで残弾を使い果たすわけにはいかないということなのだろう。
 また一つ格納庫を破壊した。カノンは崩壊の末に延焼を起こして火の海となった建物から次の目標へ向かう。その途中で見上げた空にビームサーベルを振るう01を確認した。――舌打ちを堪えることが、どうしてもできなかった。
「あんなやつに構わず、さっさとマスドライバーの破壊に向かえばいいものを……」
 傍目には、 はただひたすらに最終破壊目標であるマスドライバーを目指しているように見える。実際、向かう先から次々と敵機が現れて、簡単に前進できないでいるのもわかる。しかし。
「何を躊躇っているんだ、
 思い返せば既に半年以上、カノンは と共に戦場を回ってきた。だからわかる。 の01の動きがいつものそれと違う。
「……あいつを、エピオンを、待っているのか」
 目標がある。その前に、必ずや立ちふさがるであろう敵がいる。――それを迎え撃つつもりでいるのだ、 は。
 顔をしかめて、カノンはつぶやく。
「だがそれは 、お前には必要のない行為だろう?」
 その心意気は理解できる。カノンは戦士だ。これまでに自ら起こした戦い、その後の聖戦。全てにおいて、カノンはそうした気概で戦ってきた。
 そう。あえてそれと対峙しようというのは、戦士のやることなのだ。
 ―― は戦士ではない。カノンはそう思っている。
 戦ってはいる。確かに は戦っている。だがしかし、 はやはり戦士たり得ない。
  にとって戦うことは、手段でしかないはずなのだ。その先の目標を達成するための、あくまでも道具のようなものだ。 が為すべきことは目標を達成することであって、戦うことではない。戦って、勝つとか負けるとか、究極的にはそれはどうでもいいことのはずなのだ。
 それなのに、エピオンを待つなどと。――本末転倒だ。
  の混乱ぶりを、カノンは今更ながら思い知った。今の をこのまま戦わせてしまったら、一体何をしでかすかわからない。
 カノンは走り出す。聖域に例えるならばトーラスなどいわば雑兵のようなものだと思おうとした。そんな奴らなど、今は相手にしている場合ではない。
  にやらせるわけにはいかないのなら、カノンが先にエピオンを見つけ出し、叩けばいい。
「間に合えよ……!」
 一言で基地とは言っていても、とんでもなく広い。ちょっとした都市ほどの広さがあるここで、闇雲に目的地を探しても無駄だ。
 基地の全容を把握すべく手近な施設に潜り込む。通信室を探した。
 途中で遭遇した歩兵は問答無用で口を封じる。カノンの通った後には実に凄惨な道が出来上がった。だが躊躇している暇はない。目的地を見つければ、後は早かった。瞬く間に制圧し、カノンは通信機器の並ぶコンソールの前に陣取る。
 これまでに から得た知識を総動員させて、占拠した通信室の機器を操作する。
 その間にも、戦闘の破壊音が間断なく聞こえてくる。焦りが募る。それでも冷静を保ち、カノンは情報を検索し続ける。
 そうして得た結果は、あまり芳しくないものだった。
「……結局、あちらに近づくしかないのか……」
 エピオンの格納庫は明記されてはいなかったものの、あえて秘匿された情報を抽出し総括すれば、マスドライバー付近にあるらしいことが推測された。
 ――待っているのか。
 鼻の頭に皺を寄せて、カノンは知らずに詰めてしまっていた息を吐き出した。
 エピオンに搭乗している奴(アルバー)も、 を待っている。
 そう考えるととてつもなく腹が立った。カノンは立ち上がる。怒りにまかせて拳を振り下ろした。目の前の通信機器が何の造作もなく破壊される。バチバチと火花と煙を上げるそれを放置して室を出ようと大股で歩き出し、ふと出口付近で足を止めた。ぶらさがっていたインカム型の通信機をもぎとるように引っつかむ。電源を入れて装着すると、後はもう後ろを見ずに走った。


 ***


 突然の斬撃をかわせたのは奇跡のようなものだった。
 敵機の出現はあまりにも唐突で、警告音が鳴ったのと が危険を察知したのは同時。一撃で仕留められることがなかったのは、なにも考えずほとんど本能だけで操縦桿を操作した方向がたまたま良かったからに過ぎない。
 目を灼(や)く光の剣を、 は横目で確認した。冷や汗がじっとりと背を濡らす。バーニアを全開にして飛び退り、間合いを取った。……つもりだった。
「速い……!」
 すぐさま追いつかれて、二度目の攻撃は回避のしようがなかった。咄嗟にビームサーベルを握る手(マニュピレーター)の手首を掴む。目(メインカメラ)の間近で動きを止められた暴力的なまでの光輝はオートの調光システムでも対応しきれないほどに強い。
 反射的に目を眇めて、 は瞬間的にバーニアを停止させる。拮抗していたパワーバランスが崩れ、 の01は押し倒される形になる。倒れきる直前、 は片側のフットペダルを踏み込んだ。同時に掴んでいた敵の手を離す。
 01は片側のバーニアだけを開放し、急速な横移動を行った。凶器を目前にしての組み合いの格好からなんとか抜けだし、更にバーニアを噴かせて移動した。逃げるついでにマスドライバーを目指す。
 少しだけ間合いを取ることができて、ようやく は敵機の全容を目視することができた。
「エピオン……」
 わかってはいたが、改めてその姿を目にした はどうしようもないやるせなさに襲われた。最初の一撃を回避できたのは運によるものだけではなかったことを悟る。
「ずいぶん手荒な挨拶ね。でも、本気で倒すつもりもないのね」
 ぎりと奥歯を噛み締める。エピオンは先ほどの俊敏な動きとは打って変わって、ただ泰然とビームソードを構えている。その姿を、 は睨みつけた。
「そのくせに話すことなど、なにもないということ?」
 汎用の周波数に合わせてオープンにしてある通信回線からはなにも聞こえてこない。勧告も、挑発ですらも。問答無用で01を撃破し、 を捕らえるつもりなのだろう。出撃前にカノンに話した推論どおり を殺してしまうつもりがないのなら、最初の攻撃がかわせたのも道理。
「それでいいわ。――私も同じよ」
 01にもビームサーベルを抜かせ、 はエピオンと向き合った。
「こうすることが、一番手っ取り早いコミュニケーション手段だものね」
 エピオンも構え直す。通信機からは変わらずホワイトノイズしか聞こえてこない。
  を組織へ組み込むべく身柄を押さえようというのに、説得するつもりはないらしい。そのことから、万が一囚われでもしたら後の扱いなど容易に想像がつく。
 強圧的手段による思想改造、もしくはマインドコントロールによる洗脳。もしかしたら、ただ指示通りに動くよう何らかの手段で脅迫されるだけかもしれないが、いずれにしても結果は同じだ。
 かつて の母がそうされたように、容易に操れる傀儡として何がしかの地位と共に、その言動に強い影響力を持たされる。そうして、事態の牽引役にでもされてしまうのだろう。
  は母親と違ってそのような影響力など持ち合わせていないと自負しているが、彼らには恐らくそんなことは関係がないのだ。必要なのは の持つ名前とその履歴。それが通用するのは の世界でだけだが、この世界でその手法は踏襲され、新たに作られる。
 人を扇動しうるカリスマ性とは、ある程度作ることができるものなのだ。つまり持っていないのならば、持たされる。どんな手段を使っても。
 だから、 の意思など彼らにとって何の意味もない。生きてさえいれば、それでいいのだ。エピオンの対応からそれが知れて、 の中にふつふつと怒りが蓄積されていく。
「ならばわからせるわ、私の意思を。――カノン達が命と引き替えに守ったこの世界を蹂躙する行為などに、私は絶対に手を貸したりはしない。絶対によ!」
 叫ぶ。
「だから、私は逃げない!」
 突っ込む。真正面からエピオンに斬りかかる。
「どうしてもこの世界を侵略するというのなら、私を殺してからにしなさい!」
 渾身の一撃を、エピオンは受け止めた。
 機体の地力がそもそも違うのだ。その上エピオンには、あのゼロシステムがある。 の攻撃などいくらでも予測し、それを上回る反撃を繰り出すことなど簡単なはずだ。
 ――それでいい。
  はひっそりと笑みを浮かべた。それでいいのだ。
 ここまでは、 の思い通りに全てが進んでいる。


 ***


「くそ!」
 カノンは空に向かって悪態をついた。
「間に合わなかったか……!」
 あの夏の夜に見た赤い機体――エピオンがカノンをあざ笑うかのように舞っている。淡い緑に見えるバーニアの軌跡で雲一つない蒼穹を切り裂きながら、それはもう傍若無人に。
 対する の01もまた、押され気味ながらも善戦していた。バスターライフルはおろか、シールドですらも地面に投げ出されている。少しでもエピオンの速度に追随できるよう、デッドウエイトとなるそれらを取り払ったのだとカノンにはわかった。
 ビームサーベルだけを掲げて、01はエピオンに向かっていく。圧倒的な出力差が見るだけで知れるビームソードを握るエピオンにも臆することなく、何度も何度も。回避と切り込み。きわどい剣戟の応酬は苛烈を極めている。
 その様はまるで決闘だ。それも凄絶な。
 二機の戦闘に、他のモビルスーツがまったく手出しできないでいるのがその証拠だ。遠巻きに眺めるだけで、介入しようとする者は皆無だった。
 その様子を眺めて、カノンは奇妙な感慨に襲われた。――これではまるで聖闘士同士の一対一の戦いのようではないか。
 モビルスーツというのは、多対多、もしくは一対多での戦闘を想定された、戦闘機や戦車等の兵器の延長上にあるものではなかったのか。それなのにこんなふうに、戦士同士の一騎打ちのような戦い方をさせる。
 そのことが不思議でならない。
 縦横無尽に近づいては離れ、すぐさまぶつかりあうのを繰り返す二機を見つめ、カノンはそれを妨害することのできなくなっている自分に気づく。
 こうなることを恐れていたのに。もう手遅れだった。
 戦うことに意味を見出してはならない。 は戦士となってはならない。カノンはそう考えていた。
 なぜなら、そうなってしまったら が選ぶ道は、恐らくひとつしかないのだ。カノンは にその選択をしてほしくない。
「……もう遅いのか……」
 拳を握り締める。この手には、力があるはずだった。比類なき、無限の力が。それなのに振るう時を逸してしまえば、何の意味もなくなってしまうのか。
 目が痛くなるほどの青い空。それを黒く切り裂く道が、高く遠く遙かな先へと向かって伸びている。
 唐突に気づく。
「マスドライバー……あれを破壊してしまえば」
  も、当初の目的を思い出すだろうか。馬鹿げた決闘をやめさせることができるだろうか。
 考えた瞬間に走り出していた。頭上では激しい戦いが繰り広げられている。その下をひた走る。
 宇宙(そら)へと続く道。
 断ち切ることは、できればしたくなかった。これがなければ、 は故郷へ帰れない。
 だがそうしなければ、 が生きて再びカノンの元へ戻ってくることもないかもしれない。
 それではいけない。絶対に容認できない。
『お前が何を考えていようとも、俺はお前を死なせたりはしない』
 言ったのだから。出撃前に、 と最後に言葉を交わしたときに。
  には聞こえなかったようだった。別に構わない。それはカノンの、自分自身に対する宣言だった。
 この手で何かを守ること。それがカノンの本懐だ。それは今のカノンの存在意義であって、そのために女神から二度目の生を与えられたのだと、カノンはそう解釈している。
 では、守る対象とはなにか?
 再びこの命と身体を与えられたときからずっとカノンは考え続けてきた。聖闘士として女神アテナの元に再び在ることを許された以上、女神がその一番の対象であることは疑いようがない。女神を守ることはすなわち、この地上の平和を守ることに通ずる。それは聖闘士の第一義として神話の昔から連綿と語り継がれてきたことであって、今更疑問に思うようなことなど、なにひとつない。そのはずだった。
 だが女神は、自分自身を守護するように聖闘士達に命じたことなど、実はただの一度としてないのだ。
 そのことに気づいたとき、カノンはようやく得たと思った身の置き所を見失ったような気がした。
 地上を守るという。常に正義と平和の尊さを説き、愛とはいかに素晴らしいものであるかを諭す。あまりにも真っ当で正しいその神の教え。今のカノンはそれをなんの反発もなく受け入れることはできている。
 しかしそれを心の底から理解することが、できていなかったのだ。おそらくは。
 だからアテナは、カノンに の護衛を任せたのだろうかと、そう思うようになったのはいつからだろう。
 聖闘士が守るのは女神そのものなどではなく女神の賛美するなにかで、 を守ることを通して、カノンはそのなにかを知覚するよう求められているのではないか。ぼんやりとそんなことに思い至ってからは、ことあるごとにそれを確信していった。
 そして、今。
 確信は、確かなかたちを持ってカノンの前にある。――失うわけにはいかなかった。
 カノンの生きる意味を示唆してくれるかもしれない存在。見失うわけにはいかない。 というかたちを持ったそれの本当の意味を、カノンはまだわかっていない。理解しないうちに、なくしてしまうようなことなどあってはならないのだ。断じて。
 空中で繰り広げられる死闘の下を走り抜け、カノンはあまりにも長大な宇宙への道を見上げた。
 地上部分でカノンが視認したそれは10kmほどの長さがあるだろうか。まっすぐに伸びたその道は、その始点を地下に持っている。
 元を辿れば、物資射出用の巨大ならせん状のレールと、斜めに設置された有人機用発射台の二種類の発射装置が地下に存在しているはずだ。
 物資専用のレールは急加速させるために直径20km、一周の距離にして60km程度のらせん状のレールが5周ほど続いている。それだけで約300kmの距離を稼いで少ない面積で重力離脱のための十分な初速が得られるが、デメリットとしてかかるGが凄まじいという問題がある。よって有人機への使用は不可能だ。
 そのため、有人用の発射装置がまた別に存在している。こちらは打ち上げる際、カタパルト(射出機)としてマスドライバーの直線部分のみを使いながらロケットエンジンも併用する。そうすることによって従来の打ち上げ式ロケットに比べれば少ない燃料で宇宙へと人間を運ぶことが可能になる。
 事前に から詳しくレクチャーを受けておいて正解だった。カノンは下準備の大切さを痛感する。
 この二種類の発射装置のどちらも封じなければ、マスドライバーの破壊完了は為し得ない。闇雲に破壊しようとも、とにかく巨大な装置だ。いくらカノンでも一撃でこれをどうにかするなど不可能で、しかもこんな状況ではそう時間もかけていられない。
 どこを攻撃すれば、最も効率的にこれを封じることが可能か。
 カノンはしばし考えを巡らせる。 がどこを破壊するつもりだったのか、そこまでは聞いていない。
 その間にも大気を揺るがす轟音は止むことがない。迷っている時間はない。
「少々遠いが、あそこしかないか……!」
 ちらりと背後を振り返り、カノンは01がまだ動いていることを確認する。次いでマスドライバーの先端部分を見据えた。――狙うのは、海上に高く張り出した先端部分。

 小宇宙を高め、レールの上を走る。そして跳んだ。
「ギャラクシアン・エクスプロージョン!」
 瞬く間に10kmにも及ぶ距離を駆け抜け、上から先端へ向けて一撃を繰り出す。これで全長の何割が損傷を受けるかはわからないが、先端部分ほど修復が困難だろうと踏んでの攻撃。
 轟音と共に崩れ落ちる寸前のレールに飛び乗り、跳躍することを何度か繰り返す。崩壊しない部分まで来たら、また同じことを繰り返すつもりだった。
 だが目論見は、装着していたインカムから聞こえてきたノイズによって中断を余儀なくされる。
 ジ、と小さくはない異音が耳を打つ。異常を感じた。 と取り決めていた周波数にしか合わせていない。しかし は回線を開いていなかったため、インカムはこれまで沈黙していたのだ。
 強度を失っていない橋梁部分に到達し、カノンは足を止める。
!?」
 呼びかけたが、応答はない。
 ノイズは音量を増し、やがてはっきりとした人の声へと変わる。
『……ら……NEOS・COSMOS』
じゃない……なんだ?」
 聞き取りにくい音声に、カノンは耳を澄ます。
 無機質な合成音声が何度か同じ文言をリピートする。繰り返すうちに、言葉は次第に明瞭さを増していく。
『こちらはNEOS・COSMOS。現在、全世界の全ての通信網を掌握している。繰り返す。こちらはNEOS・COSMOS――』
 眉をひそめて、カノンは海上から陸地を見遣る。視線の先では、01とエピオンがいまだ戦闘中だ。
 だが次の瞬間、カノンは息を呑み、そのいつ果てるとも知れなかった二機の動きですらも止まることとなった。
 


Burst into flames 14 / To Be Continued



2011/02/12


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